毛嚢炎(毛包炎)の治し方は?早く治す方法と皮膚科に行く目安をわかりやすく解説

毛嚢炎(毛包炎)の治し方は?早く治す方法と皮膚科に行く目安をわかりやすく解説
  • ムダ毛処理のあとに赤いブツブツができて痛い
  • 毛嚢炎の治し方を知りたいけれど、病院に行くべきか市販薬でいいのか迷う
  • 大事な予定があるから、毛嚢炎を1日でも早く治す方法が知りたい

毛嚢炎(毛包炎)になってしまったかもしれないと悩んでいませんか?

本記事では、毛嚢炎(毛包炎)に悩む人ピッタリの正しい治し方と早く治すためのコツをわかりやすく解説しています。

この記事でわかること

  • 毛嚢炎(毛包炎)の原因とニキビとの見分け方
  • 毛嚢炎(毛包炎)の治し方と早く治す方法
  • 皮膚科に行く目安と受けられる治療
  • 部位別に見る毛嚢炎(毛包炎)の治し方と注意点
  • 毛嚢炎(毛包炎)を繰り返さない予防法

毛嚢炎は正しくケアすれば怖い症状ではありませんが、間違った対処は悪化や跡の原因になります。

特に「ニキビだと思って潰してしまった」との失敗は、跡を残す典型的なパターンです。 潰したり触ったりしてしまう前に、ぜひ最後まで読んでみてください。

毛嚢炎セルフケア判定ツール

毛嚢炎セルフケアOK判定ツール

今の症状に当てはまる項目すべてにチェックを入れてください

この判定は一般的な目安であり、医学的な診断に代わるものではありません。不安な症状がある場合は、チェック数にかかわらず皮膚科にご相談ください。

目次
  1. 毛嚢炎(毛包炎)の原因とは?ニキビとの違い
  2. 毛嚢炎(毛包炎)の正体は毛穴の細菌感染
  3. ニキビ・埋没毛・あせもとの見分け方
  4. 毛嚢炎ができやすい部位と原因
  5. 放置するとどうなる?毛嚢炎の進行段階
  6. マラセチア毛包炎との違いにも注意
  7. 毛嚢炎(毛包炎)の治し方
  8. 毛嚢炎の治し方5ステップ
  9. 毛嚢炎セルフケア判定ツールで状態を確認
  10. 毛嚢炎(毛包炎)を早く治す方法
  11. 毛嚢炎を早く治す方法5つ
  12. 毛嚢炎を早く治したいときに控える行動
  13. 予定日から逆算する回復スケジュールの目安
  14. 皮膚科に行く目安と受けられる治療
  15. 皮膚科に行くべき目安
  16. 皮膚科で受けられる毛嚢炎の治療
  17. 繰り返す毛嚢炎は要因を探す
  18. 部位別に見る毛嚢炎(毛包炎)の治し方と注意点
  19. おしり・太ももの毛嚢炎
  20. VIO・デリケートゾーンの毛嚢炎
  21. 顔・ひげまわり・フェイスラインの毛嚢炎
  22. 背中・うなじの毛嚢炎
  23. 毛嚢炎(毛包炎)を繰り返さない予防法
  24. 自己処理の見直しが予防の第一歩
  25. 蒸れと摩擦を防ぐ生活習慣
  26. 体の内側から毛嚢炎に負けない肌をつくる
  27. あなたの繰り返しリスクを診断してみる
  28. 毛嚢炎(毛包炎)に関するよくある質問

毛嚢炎(毛包炎)の原因とは?ニキビとの違い

まずは、毛嚢炎(毛包炎)がどのような状態なのかを正しく知りましょう。

正しい状態を知ると、なぜ「清潔と保護」が治し方の基本になるのかも自然と理解できます。

自分の症状が本当に毛嚢炎なのかを確かめることが、正しい治し方を選ぶスタートラインです。

毛嚢炎(毛包炎)の正体は毛穴の細菌感染

毛嚢炎とは、毛穴の奥にある毛包(毛根を包む組織)に細菌が入り込み、炎症を起こした状態です。

原因となる細菌の代表は、黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌です。

これらは健康な人の皮膚にも普段から存在する常在菌で、皮膚が健康なうちは悪さをしません。

カミソリ負けなどで毛穴やその周囲に小さな傷ができると、そこから細菌が入り込んで炎症を起こします。

つまり毛嚢炎は特別な菌に感染する病気ではなく、皮膚の防御力と細菌のバランスが崩れたときに誰にでも起こりうる身近な症状だといえるでしょう。

毛嚢炎(毛包炎)の症状

  • 初期:毛穴に一致した赤いブツブツができる
  • 進行時:中心に白い膿をもった発疹になる
  • 悪化時:痛みや熱感が強まり、しこりのように腫れることがある

ニキビ・埋没毛・あせもとの見分け方

毛嚢炎は見た目がニキビとよく似ているため、間違ったケアをしてしまう人が少なくありません。

以下の比較表で、毛嚢炎・ニキビ・埋没毛・あせもの症状の違いを確認してください。

見分けるポイント毛嚢炎(毛包炎)ニキビ埋没毛あせも
発生場所毛穴に一致して発生皮脂の多い顔・胸・背中自己処理した部位汗をかきやすい部位
見た目赤いブツブツや白い膿白・黒・赤の吹き出物皮膚の下に毛が透ける小さな赤い発疹が多発
痛み押すと痛むことが多い炎症ニキビは痛む基本的にないかゆみが中心
きっかけムダ毛処理・蒸れ・摩擦皮脂と毛穴詰まり自己処理による毛穴の閉塞大量の汗

カミソリや毛抜きでの処理後、毛の生えている場所にできた赤いブツブツなら、毛嚢炎の可能性が高いと考えられます。

埋没毛をいじった後に赤く腫れてきた場合は、埋没毛から毛嚢炎に進行したサインです。

毛嚢炎ができやすい部位と原因

毛嚢炎は、以下のような部位にできやすい傾向があります。

  • 太もも・おしり:下着や衣類の摩擦と蒸れが重なりやすい部位
  • ワキ・VIO:自己処理の頻度が高く、皮膚がデリケートな部位
  • ひげまわり・フェイスライン:カミソリの使用とマスクの蒸れが影響しやすい部位
  • 背中・うなじ:汗と皮脂が多く、自分でケアしにくい部位

原因を整理すると、毛嚢炎の引き金は大きく3つに分けられます。

毛嚢炎の原因

  1. 皮膚の傷:カミソリ・毛抜き・ワックスなどの自己処理でできる毛穴まわりの小さな傷
  2. 蒸れと摩擦:下着・タイツ・マスクなどによる、細菌が増えやすい高温多湿の環境
  3. バリア機能の低下:乾燥・寝不足・ストレスなどで、皮膚の防御力が落ちている状態

この3つが重なるほど毛嚢炎は発生しやすくなり、治りも遅くなります。

逆にいえば、治し方も予防法もこの3つの引き金を取り除くことが軸になるわけです。

放置するとどうなる?毛嚢炎の進行段階

毛嚢炎は、放置したり誤ったケアを続けると、以下のように進行することがあります。

段階状態対応の目安
第1段階毛穴に一致した赤いブツブツ触らず清潔に保つセルフケアで様子を見る
第2段階中心に白い膿をもつ発疹セルフケア継続、潰さないことを徹底
第3段階痛みと腫れが強まり、しこりを触れるセルフケアの限界、皮膚科の受診を検討
第4段階複数のせつがつながり、発熱を伴う早急に受診、内服治療や処置が必要になりやすい

多くの毛嚢炎は第1段階〜第2段階でとどまり、自然に落ち着いていきます。

怖がりすぎる必要はありませんが、第3段階のサインが出たら受診へ切り替える判断が大切です。

マラセチア毛包炎との違いにも注意

毛嚢炎とそっくりな症状にマラセチア毛包炎と呼ばれるものがあります。

細菌ではなく、マラセチアと呼ばれるカビ(真菌)の一種が原因である点が大きな違いです。

  • 発生しやすい部位:背中・胸・肩など、皮脂と汗が多い場所
  • 見た目の特徴:同じ大きさの赤いブツブツが、まとまって多発しやすい
  • かゆみ:細菌性の毛嚢炎より、かゆみを伴うことが多い
  • 治療の違い:細菌向けの抗菌薬は効かず、抗真菌薬での治療が必要

背中や胸のブツブツが市販の抗菌薬で良くならない場合、マラセチア毛包炎の可能性があります。

原因が細菌かカビかは見た目だけでの判別が難しいため、長引くときは皮膚科で調べてもらいましょう。

毛嚢炎(毛包炎)の治し方

軽度の毛嚢炎は、正しいセルフケアで自然に治っていくことがほとんどです。

ここでは、毛嚢炎の治し方の基本を5つのステップに分けて解説します。

どのステップも今日から実践できる内容なので、できるものから取り入れてみてください。

毛嚢炎の治し方5ステップ

触らない・潰さない

最も重要で、最も守られていないのがこのステップです。

膿を潰すと傷口が広がり、細菌が周囲の毛穴に飛び散って毛嚢炎が増える原因になります。

「気になって触ってしまう」人は、絆創膏や衣類で物理的に触れない工夫をしてください。

患部を清潔に保つ

石けんをよく泡立てて、患部をこすらずやさしく洗います。

ゴシゴシ洗いは皮膚のバリアを壊し、かえって炎症を悪化させるため逆効果です。

洗った後は清潔なタオルで押さえるように水分を取り、タオルの共用は避けましょう。

蒸れと摩擦を減らす

細菌は高温多湿の環境で増えやすいため、患部の通気性を確保することが大切です。

締めつけの強い下着やタイツは避けて、綿など通気性の良い素材を選んでください。

汗をかいたら放置せず、シャワーや清潔なタオルで早めにリセットする習慣も効果的です。

自己処理をいったん休む

炎症がある間は、患部へのカミソリ・毛抜き・除毛クリームの使用をすべて中止します。

傷ついた毛穴に追い打ちをかける行為は、治りを遅らせる最大の要因です。

どうしても処理が必要な場合は、患部を避けて電気シェーバーを使う方法にしましょう。

保湿で肌のバリアを守る

炎症が落ち着いてきたら、低刺激の保湿剤で肌のバリア機能を支えます。

乾燥した皮膚は細菌の侵入を許しやすく、毛嚢炎の再発にもつながりやすい状態です。

アルコール成分の強い製品はしみることがあるため、敏感肌用の保湿剤を選ぶと安心でしょう。

毛嚢炎セルフケア判定ツールで状態を確認

毛嚢炎をセルフケアで様子を見ていいのか悩む人のために、今の症状から目安を判定できるツールを用意しました。

当てはまる項目にチェックを入れて、判定ボタンを押してください。

毛嚢炎セルフケアOK判定ツール

今の症状に当てはまる項目すべてにチェックを入れてください

この判定は一般的な目安であり、医学的な診断に代わるものではありません。不安な症状がある場合は、チェック数にかかわらず皮膚科にご相談ください。

判定に迷ったら、病院やクリニックの受診を選ぶと不安を減らせるでしょう。毛嚢炎は皮膚科で日常的に診療されている症状のため、ためらう必要はまったくありません。

毛嚢炎(毛包炎)を早く治す方法

「大事な予定までに、毛嚢炎を1日でも早く治したい」と考える人へ、治りを早めるためのポイントを解説します。

毛嚢炎を早く治す方法5つ

睡眠時間をしっかり確保する

皮膚の修復と免疫の働きは、睡眠中に活発になります。

寝不足が続くと細菌への抵抗力が落ちて、炎症が長引きやすくなるでしょう。

早く治したい期間だけでも、6時間〜7時間以上の睡眠を意識してください。

タンパク質とビタミンを意識して摂る

皮膚の材料になるタンパク質と、皮膚の代謝を支えるビタミンB群・ビタミンCは、回復期に欠かせない栄養素です。

肉・魚・卵・大豆製品に、野菜や果物を組み合わせた食事を心がけましょう。

甘いものや脂っこい食事に偏ると皮脂が増えて、毛穴の環境が悪化しやすくなります。

入浴は「短めのシャワー」に切り替える

長風呂で患部がふやけると、細菌が広がりやすくなります。

炎症が強い間は湯船を控えて、ぬるめのシャワーで汗と皮脂をやさしく流す程度にとどめてください。

衣類と寝具を清潔に保つ

患部に直接触れる下着・タオル・シーツには、細菌が付着しています。

下着とタオルは毎日交換し、シーツや枕カバーもこまめに洗濯しましょう。

市販薬を活用する

軽度の毛嚢炎には、抗菌成分を配合した市販の外用薬を使う選択肢もあります。

市販薬を選ぶときは、以下の考え方を目安にしてください。

  • 抗菌成分配合タイプ
  • ステロイド配合タイプ
  • 迷ったら薬剤師に相談

自己判断でステロイド外用薬だけを塗り続けると、細菌が増えて悪化するケースがあります。

市販薬を3日〜5日使っても改善しない場合は、使用を続けず皮膚科に切り替えてください。

毛嚢炎を早く治したいときに控える行動

毛嚢炎を早く治したいときほど、次の行動は控えるようにしましょう。

  • 膿を潰す:細菌をばらまいて毛嚢炎を増やし、跡が残るリスクを高める行為
  • 毛抜きで毛を抜く:毛穴に新しい傷を作り、炎症を悪化させる行為
  • ピーリングやスクラブ:炎症中の皮膚には刺激が強く、バリアをさらに壊す行為
  • アルコール消毒のやりすぎ:必要な常在菌まで減らし、皮膚の防御バランスを崩す行為
  • 患部への厚塗りメイク:毛穴をふさぎ、細菌が増えやすい環境を作る行為

皮膚が本来持っている回復力を邪魔しないことこそが、結果的に一番の近道になります。

焦る気持ちをぐっとこらえて、患部に「何もしない勇気」を持ってください。

予定日から逆算する回復スケジュールの目安

大事な予定までに治るか不安な人のために、軽度の毛嚢炎を想定した逆算の目安をまとめました。

経過には個人差があるため、あくまで計画の参考として使ってください。

予定までの日数取るべき行動の目安
7日以上基本のセルフケアと生活改善で経過観察
改善しなければ受診に切り替える余裕もある
4日〜6日セルフケアに市販薬を併用
悪化のサインがあれば早めに皮膚科へ
2日〜3日セルフケアで粘るより、初日から皮膚科で相談する
前日〜当日触らず刺激を避けることに専念
メイクでのカバーは薄く最小限にとどめる

予定までの日数が数ないほど、セルフケアよりも早めに受診する方が正解となりやすいことを覚えていきましょう。

皮膚科に行く目安と受けられる治療

セルフケアで改善しない毛嚢炎は、皮膚科での治療に切り替えるタイミングです。

皮膚科を受診する目安と受けられる治療内容を確認しておきましょう。

皮膚科に行くべき目安

以下のいずれかに当てはまる場合は、セルフケアを中止して受診を検討してください。

  1. 正しいセルフケアを1週間続けても、改善の気配がない
  2. 発疹の数が増え続けている、または1つひとつが大きくなっている
  3. ズキズキした痛み・大きな腫れ・しこり・発熱がある
  4. 同じ場所で毛嚢炎を3回以上繰り返している
  5. 顔・VIOなど、跡を絶対に残したくない部位にできている

特にしこりを伴う腫れは、せつ(おでき)へ進行している可能性があります。

せつは毛嚢炎が深く広がった状態で、市販薬でのセルフケアでは対応しきれません。

皮膚科で受けられる毛嚢炎の治療

毛嚢炎に対して、皮膚科では状態に応じて以下のような治療が検討されます。

毛嚢炎の治療

  • 抗菌薬の外用:細菌の増殖を抑える塗り薬の処方
  • 抗菌薬の内服:範囲が広い場合や炎症が強い場合の飲み薬
  • 切開排膿:膿が大きくたまっている場合に、小さく切開して膿を出す処置
  • 原因検索:繰り返す場合に、細菌の種類や背景の要因を調べる検査

処方薬は市販薬より選択肢が広く、原因菌に合わせた治療を受けられる点が大きな違いです。

数日分の内服で毛嚢炎が落ち着くケースも多いため、長引く毛嚢炎ほど皮膚科の受診がおすすめです。

繰り返す毛嚢炎は要因を探す

何度も毛嚢炎を繰り返す場合、自己処理や蒸れ以外の要因が隠れていることがあります。

「たかが毛嚢炎」と自己完結せず、繰り返す事実そのものを皮膚科で伝えてみてください。

背景要因が見つかれば、毛嚢炎の治療と同時に根本への対処もできるようになります。

部位別に見る毛嚢炎(毛包炎)の治し方と注意点

毛嚢炎は、できた部位によってセルフケアの注意点が少しずつ変わります。

特に悩みの多い「おしり・デリケートゾーン・顔まわり・背中」の4部位の治し方のコツをお伝えします。

おしり・太ももの毛嚢炎

おしり・太ももの毛嚢炎は、座る動作と下着の摩擦が常にかかるため、悪化しやすく治りにくい部位です。

  • 締めつけの強いガードルやスキニーを避け、通気性の良い下着に替える
  • 長時間のデスクワークでは、こまめに立ち上がって圧迫を逃がす
  • 蒸れやすい季節は、帰宅後すぐのシャワーで細菌の温床を断つ

おしりの毛嚢炎は、ニキビと勘違いしてアクネケア用品を使い続けてしまう人が目立ちます。

毛穴に一致したブツブツで痛みがあるなら、毛嚢炎を想定したケアに切り替えてください。

VIO・デリケートゾーンの毛嚢炎

VIO・デリケートゾーンは、皮膚が薄く常に蒸れやすいうえ、自己処理の頻度も高いため毛嚢炎の好発部位です。

  • カミソリでの深剃りをやめて、電気シェーバーかヒートカッターに替える
  • 綿素材でゆとりのあるものを選び、おりものシートはこまめに交換する
  • デリケートゾーン用の低刺激ソープで、泡でなでるように洗う

VIOは跡が残ると気になりやすい部位で、市販薬の使用に迷う場所でもあるため、悪化する前の皮膚科の受診をしましょう。

顔・ひげまわり・フェイスラインの毛嚢炎

顔まわりは、カミソリと長時間のマスクが重なり、女性でも意外と多い発生部位です。

  • 眉や産毛の処理は、洗顔後の清潔な肌にシェービング剤を使って行う
  • 肌に触れる面を清潔に保ち、不織布が合わない場合は内側にガーゼをはさむ
  • 患部への厚塗りを避け、その日のうちに低刺激クレンジングでオフする

顔はニキビとの見分けが最も難しい部位です。

ニキビ用の薬で悪化したと感じていたら、毛嚢炎やマラセチア毛包炎を疑って受診しましょう。

背中・うなじの毛嚢炎

背中やうなじは、自分では見えず手も届きにくいため、気づいたときには数が増えていることが多い部位です。

  • シャンプーやトリートメントの後に体を洗う順番へ変えて、すすぎ残しを防ぐ
  • ロングヘアは入浴後すぐに乾かし、濡れ髪が背中に触れ続ける時間を減らす
  • 枕カバーとシーツをこまめに洗濯し、寝汗をため込まない

背中のブツブツはマラセチア毛包炎の可能性もあり、自己判断が特に難しい部位です。

鏡やスマホで撮影して経過を記録しておくと、受診時の説明にも役立ちます。

毛嚢炎(毛包炎)を繰り返さない予防法

毛嚢炎が治った後の過ごし方次第で、再発リスクは大きく変わります。ここでは、毛嚢炎を繰り返さないためにできる予防法をお伝えしていきます。

自己処理の見直しが予防の第一歩

毛嚢炎の最大のきっかけは、ムダ毛の自己処理です。自己処理の方法を見直すことで、毛穴への傷を最小限に抑えられます。

  1. カミソリや毛抜きをやめて、肌への負担が少ない電気シェーバーに切り替える
  2. カミソリを使用するならシェービング剤を使い、毛の流れに沿って剃り、刃をこまめに交換する
  3. 処理直後は必ず保湿し、その日の入浴ではこすらない
  4. 毎日の処理は避けて、肌の回復日をはさむ

自己処理の回数そのものを減らしたい場合は、脱毛も選択肢の1つです。

ただし、脱毛施術の後に毛嚢炎などの皮膚トラブルが起こる可能性はゼロではありません。

脱毛を検討する場合は、施術後のアフターケアやトラブル時の対応体制まで確認して選びましょう。

蒸れと摩擦を防ぐ生活習慣

自己処理の見直しとあわせて、細菌が増えにくい環境づくりも続けてください。

  • 下着は綿など通気性の良い素材を選び、締めつけの強いものを避ける
  • 運動後や暑い日は、シャワーや着替えで汗を放置しない
  • 体を拭くタオルは毎日交換し、家族との共用を避ける
  • 長時間の着用日は、休憩時に汗と皮脂をやさしくオフする

体の内側から毛嚢炎に負けない肌をつくる

外側のケアとあわせて、皮膚のバリア機能を支える内側の習慣も整えていきましょう。

  • 皮膚の修復が進む時間を確保するため、6時間〜7時間以上を目標にする
  • 皮膚の材料になるタンパク質と代謝を支えるビタミンB群・ビタミンCを意識する
  • こまめな水分補給で、皮膚の乾燥と代謝の低下を防ぐ
  • ストレスによる免疫低下は皮膚の感染症の温床になるため、休息日を意識的につくる

生活習慣の改善は、毛嚢炎だけでなくニキビや肌荒れ全般の予防にもつながる投資です。

完璧を目指すより、続けられる項目を1つずつ増やしていく姿勢が長続きのコツになります。

あなたの繰り返しリスクを診断してみる

「自分は毛嚢炎を繰り返しやすいタイプ?」と気になる人のために、生活習慣からリスクの傾向を診断できるツールを用意しました。

当てはまる項目にチェックを入れて、診断ボタンを押してください。

毛嚢炎の繰り返しリスク診断

ふだんの生活で当てはまる項目すべてにチェックを入れてください

この診断は生活習慣の傾向を知るための目安であり、発症や再発の有無を判定するものではありません。

診断結果はあくまで生活習慣の傾向ですが、チェックが多かった人も1つずつ習慣を入れ替えていけば、毛嚢炎になりにくい肌環境へ近づけます。

毛嚢炎(毛包炎)に関するよくある質問

最後に、毛嚢炎の治し方についてよく調べられている質問にまとめて回答します。

毛嚢炎は自然に治りますか?

軽度の毛嚢炎であれば、触らず清潔に保つことで自然に治っていくケースがほとんどです。
ただし、広がる・強く痛む・発熱するといったサインがある場合は、自然治癒を待たずに受診してください。

毛嚢炎は何日くらいで治りますか?

軽度なら数日〜1週間程度で落ち着いていくのが一般的な目安です。
膿が大きい場合やしこりを伴う場合は、それ以上かかることもあります。
1週間たっても改善しないときは、セルフケアの限界と考えて皮膚科に相談しましょう。

毛嚢炎の膿は潰してもいいですか?

毛嚢炎を潰すのは避けてください。
細菌が周囲に広がって毛嚢炎が増えるうえ、跡が残るリスクも高くなります。
膿が大きくて苦しい場合は、自分で潰すのではなく、皮膚科での切開排膿を検討してください。

毛嚢炎は人にうつりますか?

通常の毛嚢炎が日常生活で人にうつる心配は、ほとんどありません。
ただし、原因菌が付着したタオルやカミソリの共用は避けたほうが良いでしょう。

毛嚢炎の跡は消えますか?

炎症後の赤みや色素沈着は、肌のターンオーバーとともに数ヶ月かけて薄くなっていくことが多いです。一方で、潰したり掻き壊したりした深い傷跡は残りやすくなります。
跡を残さない一番の方法は、炎症の段階で触らずに治すことだと覚えておいてください。

毛嚢炎に絆創膏を貼ってもいいですか?

摩擦や無意識に触るのを防ぐ目的なら、通気性の良い絆創膏で保護するのは有効な方法です。
ただし、蒸れやすい部位で長時間貼りっぱなしにすると、逆に細菌が増えやすくなります。
こまめに貼り替えて、入浴後は患部を乾かしてから新しいものに交換してください。

毛嚢炎とおでき(せつ)の違いは何ですか?

毛嚢炎が毛穴の浅い部分の炎症であるのに対し、おでき(せつ)は炎症が毛穴の深部と周囲まで広がった状態です。
おできは赤く大きく腫れて強い痛みを伴い、しこりのように触れます。
毛嚢炎の段階で正しくケアすることが、おできへの進行を防ぐ一番の対策です。

おしりの毛嚢炎が痛くて座れないときはどうすればいいですか?

まずは患部を圧迫しない姿勢を心がけて、円座クッションなどで圧を逃がしてください。
座れないほどの痛みは、炎症が深く進んでいるサインの可能性があります。
我慢して座り続けるより、皮膚科で診てもらうほうが回復への近道です。

毛嚢炎ができているとき、脱毛の施術は受けられますか?

炎症がある部位への照射は、悪化のリスクがあるため避けるのが原則です。
予約日より前に気づいた場合は、早めに施術先へ連絡して指示を仰ぎましょう。

毛嚢炎(毛包炎)は、正しい治し方さえ知っていれば過度に恐れる必要のない症状です。

触らず・清潔に・保護するの基本を守り、セルフケアの限界サインが出たら迷わず皮膚科を頼ってください。

クリニック詳細

医療法人葵鐘会

医療法人葵鐘会では、地域の特性に応じた産科医療施設を各所に整備し、「ベルネット」として連携を図り、どこでも高いレベルの医療とサービスを受けられる環境を提供することで、それぞれの地域の医療の発展と高度化に貢献しています。